記事タイトル
左上歯根破折した奥歯をソケットリフトやサイナスリフトをせずインプラントを埋入した症例
1,インプラント埋入前
左上奥歯の歯茎が腫れたと連絡があった患者様です。CT撮影では
歯根破折は確認できず、歯の神経の化膿が判断して根管治療をはじめ
たところ、破折が見つかりました。このようにCT検査でもわかりに
くい部位や方向に亀裂が生じると、レントゲン上では判断できない場
合があります。さて今回は歯根破折が原因と分かりましたので
抜歯となり、抜歯後は患者様との相談の結果インプラント治療を
行うことになりました。
2,抜歯とインプラント即時埋入
何度かブログでご説明した通り、上の奥歯は骨が薄いケースが多く、
歯周病や歯根破折になると歯の周囲の炎症により、骨が吸収が「進み
ますので、インプラントの埋入には人工骨を使用する機会がおおくな
ますが、副鼻腔の一つである上顎洞内に人工骨が散らばってしまうと
、急性の上顎洞炎を発症するリスクが高くなりますので、なるべく
人工骨をしない方法を当クリニックでは選択しています。今回使用
したインプラントのサイズが幅が8ミリで、通常のサイズのインプラ
ントと比較して1.5~2.0倍の大きさです。そのため長さは7ミリと
いうショートサイズのインプラントを用いることで、人工骨は
使用せず安全にインプラント埋入を行うことができます。