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歯周病を治さないとインプラントはできないのでしょうか?
先日もインプラント治療に来院された患者様からの質問で、「友人が
インプラントを希望しているのですが、歯周病を治療しないとインプ
ラントはできないといわれたそうですがどうなんでしょうか」と
伺いました。歯周病といってもいろいろなパターンがありますので
大きく分類すると次のようになります。
1,インプラントを埋入希望部位のみが歯周病になっている場合
この場合にはその歯を抜歯することでインプラントは可能です。
2,インプラント希望部位以外の他の部位が歯周病に罹患しているが
保存可能な場合
この場合にはまずはインプラントを埋入しインプラント治癒期間中に
口腔衛生指導を行い口腔内の環境を整えていく。ただし歯周病に罹患
した歯が口腔内に多いということは感染するリスクが高いということ
にもなりますので術後のセルフケアは大切です。
3,インプラント希望部位以外の他の部位がすべて歯周病に罹患して
保存不可能な場合
インプラント埋入時と同時に保存不可能な歯を抜歯していきます。
抜歯ことでことで口腔内の歯周病菌の数を減らすことができます。
一度に無理な場合には、なるべく治療期間中に食生活を含め日常生活
に支障がないよう数回に分けて抜歯を行います。
グレーな歯は基本的には抜歯します。それはインプラントに感染が
波及しないためです。患者様が喫煙者になるとそのリスクは高くなる
可能性があります。長期にわたり保存が難しいグレーな歯を残す
ことで将来インプラントの本数が増えて治療費がかさむことにもつな
がります。
ただしいろいろな状況の患者様いらっしゃいますので、十分にその
リスクを承知していただければ様々な治療の選択肢もありますので
ご相談していただければと思います。