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エクストラワイドインプラントを使用して、上の奥歯の骨が薄い部位にソケットリフトやサイナスリフトをせずにインプラントを埋入した症例
1,インプラント埋入前
左上奥歯を他院で抜歯され、当クリニックへインプラント治療の相談
に来院された患者様です。抜歯した部分はほぼ治癒をしていました
が、骨の厚みが薄く、約4ミリ前後です。この骨の厚みなら、インプ
ラント埋入前または埋入と同時に人工骨を填入してからインプラント
を埋入する埋入方法を選択します。しかし大切なことは副鼻腔の一つ
である上顎洞の大きさです。この上顎洞の大きさは人工骨の填入の
容易さや治療時間に大きく影響します。上顎洞が大きい程人工骨の
填入量が大きくなり、治療時間も長くなります。その分手術のリスク
も大きくなります。
2、インプラント埋入
今回使用したインプラントは長さが7ミリです。7ミリはショー
トインプランㇳに分類されます。ただ幅が7.5ミリと通常のイン
プラントが幅4ミリですので約2倍の大きさがあります。そのた
め上の奥歯という骨が薄く柔らかい部位であっても、インプラン
トが骨にしっかりと食い込みますので、骨との結合が短期間(約
2か月)に完了します。さらに従来では骨の不足は人工骨で補填
してきましたが、インプラントの長さが短いために人工骨を使用
する必要がありません。そのため人工骨の飛散に伴うインプラン
ト周囲炎のリスクを抑えることができます。人工骨を補填する
処置が不要ですから手術時間も短縮できます。
3、被せ物の装着
この程度の骨の厚みでは、骨とインプラントの結合にははやくて4~5
か月を要しますが、2か月で完了することが可能です。
CT撮影 ¥12000+税
その他保険負担金かかります
相談料
無料
費用
インプラント 1本 35万円+税
合計 35万円+税
治療期間 4か月