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インプラントのよくある質問35「歯周病を治さないとインプラントはできませんか?」
今回のテーマは
「歯周病を治さないとインプラントはできませんか?」です。
これには
インプラントを希望する部位だけが歯周病に罹患している場合
と、歯周病がお口全体に罹患している場合とでは、治療順序が
異なりますので、2つにわけてお話します。
1,インプラントを希望する部位だけが歯周病に罹患している場合
抜歯後、歯の周囲の炎症組織を確実に搔爬することにより、インプラ
ント埋入はできます。このブログでお伝えしている「抜歯即時埋入
または即時負荷」はこのケースです。
2,お口全体が歯周病に罹患している場合
歯を支える歯茎が吸収し、歯がぐらぐらしているような重度歯周病の
場合には、その歯をインプラントと同じお口の中に残しておくことは
インプラントが感染するリスクが高いので、歯周病を治すというより
「抜歯」ということになります。ただしこの場合、「抜歯」の時期は
その患者様の仕事や生活サイクルによって異なります。最終的に
そのような歯はすべて抜歯しますが、治療中の患者様の食生活なども
考慮したうえで、患者様と相談していきます。
では重度歯周病以外、つまり歯を支える顎の骨の吸収はあるものの
ブラッシングによる歯周病の改善が期待できる場合には、
歯周病の治療よりインプラント手術を先行します。インプラント治療
は短くても2~3か月はかかりますので、インプラントを埋入し
骨と結合するこの期間を使い、患者様へのブラッシング指導を
行い、歯周病の改善を行っていきます。