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インプラントによくある質問26「前医ではインプラント治療に牛の骨を使われ、ずっと心配でした」
今回のテーマは「前医ではインプラント治療に牛の骨を使われ、ずっ
と心配でした」です。人工骨はなぜ使用するかといいますと、失った
骨を補填するためです。骨はいろいろな形状で吸収していきますの
で、その形状に合わせて人工骨を使い分けることが大切です。
人工骨には吸収性人工骨と非吸収性人工骨があります。
吸収性人工骨は骨が再生しやすいように、血液を保持する役目があり
いずれなくなります。一方の非吸収性人工骨は体に残ります。
この骨は生コンクリートで例えると、砂利の役目をします。
非吸収性人工骨の周りに自身の骨が再生してくるのです。
さて牛の骨は非吸収性人工骨になります。通常では厚生省で
認可を受けていますので安全なものですが、思ったように
しっかりと骨化せず、感染しやすいリスクがあります。
当クリニックでも非吸収性人工骨を使用する場合はありますが、
このように患者様のお気持ちを考慮し、動物由来の人工骨は
一切試用せず、化学合成したものを扱っています。