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上顎奥歯のインプラント治療（骨が薄い場合）の説明 その1
右上奥歯が1本欠損している患者様です。インプラント治療を希望で
来院されました。現在他院でインプラント治療に説明を受ける予定に
なっているそうですが、その前に当クリニックでセカンドオピニオン
を受けに来られました。上顎奥歯は骨が薄い患者様が多く、上顎洞の
形状にも関係しますが、難症例になることが多いです。
難症例とはつまりインプラント手術が難しいということです。
上顎奥歯の部分は骨が柔らかい部分でもありますし、上顎洞の形状も
さまざまです。その形状が大きいほど人工骨を補填する場合、人工骨
の量が多くなり処置は難しくなります。その理由としては上顎洞には
卵の殻の内側にしている膜のような薄い上顎洞粘膜があり、この膜の
取り扱いを必ず行うことになります。人工骨を補填するときに、その
上顎洞粘膜が破れるリスクがあります。万が一破れると、場合により
急性上顎洞炎を起こしインプラントは埋入しなおすことになります。
上顎奥歯にインプラントを埋入する場合、骨が薄いと以上説明した
処置をしてきました。これがソケットリフトまたはサイナスリフトと
いうものです。次回はレントゲン画像で説明します。
