HAインプラントの特徴(上顎洞までの距離)

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HAインプラントの特徴(上顎洞までの距離)

スプラインHAインプラントの特徴

今回は上顎洞までの距離(骨の厚み)について説明します。

上顎洞(副鼻腔)とは眼球と口腔の間にあり、

鼻の左右対称に存在する空洞です。

抜歯すると、歯を抜いた周囲の骨は吸収していきます。

抜歯した歯の状況が歯周病や歯が割れている等、

炎症性のものであると、それだけで骨の吸収はありますので

抜歯後さらに大きく骨がなくなります。

例えば上顎の奥歯にインプラントを埋入する場合

基本は長さ10ミリのインプラントを入れるのですが、

もともと我々日本人は上の顎の骨は欧米人と比較して

少ないです。それでこのような状態で抜歯するすると

インプラントが入れるのに必要な骨の厚みが、不足してしまう

場合が出てくるのです。抜歯したあとその部分の骨は1年に、

0.5ミリずつ吸収していきます。

入れ歯がきちんと合っていない

あるいは上下の歯の欠損状況によっては、さらに骨の吸収が

加速します。

チタンインプラントの場合には上顎洞までの距離が5ミリは

必要ですが、

それ以下になるとチタンインプラントでは、吸収した骨を

いったん再生してからインプラントを埋入することになります。

つまり骨を作る手術1回とインプラント埋入手術1回の合計2回の

手術が必要となり、治療期間も長くなる訳ですね。

お金もかかります。

一方のスプラインHAインプラントは、

チタンインプラントと違いチタン合金の表面に50ミクロンの

アパタイトがコーティングしてあるので、

早期にインプラント周囲に骨が再生し、チタンインプラントよりも

骨との接触率が大きいので、骨の厚みが1ミリであっても

顎の骨を再生する手術とインプラント手術を同時に行うことが

できるのです。