記事タイトル
歯周病に罹患した左下の奥歯に即時負荷を行った症例
1、インプラント埋入前
5月18日の症例が完了しましたので
あらためて報告します。
下の奥歯が歯根破折が原因で
歯周病になりインプラント治療を
相談に来られた他医院から
ご紹介いただいた患者様です。
歯周病の部位に
インプラント治療を行う場合には
まずは抜歯をおこない
抜歯した部分が治癒した後
インプラントを埋入する方法が
スタンダードですが
インプラントの形状や材質の進化により
抜歯と同時にインプラントを埋入し
当日中に仮歯を装着する治療方法が
即時負荷というものです。
治療期間が短くなるだけでなく
治療終了までに使用する麻酔の
回数も減りますので
今までもインプラント治療よりも
楽に治療を終えることが
可能となります。
2、インプラント埋入
局部麻酔を施し抜歯を行い
その周囲の歯周病に感染した
歯茎や歯槽骨を搔爬します。
インプラント埋入の写真は
苦手な方もいらっしゃると
思いますので
モロクロにしています。
この症例はフラップレスでもありますので
歯茎は切開していません。
そのため
術後の腫れや痛みが
出にくい利点があります。
インプラントはしっかりと
埋入できましたので
プラスティックの仮歯を装着し
左右の歯と接着剤(白い矢印)で固定します。
3、インプラント埋入
即時負荷では
2か月で被せ物の製作に進みます。
もしこの症例を抜歯を行い
4~6か月後にインプラントを埋入し
さらにその2~3か月後に
被せ物の製作に入るという
治療方法を選択していたら
両者の治療期間には
大きな差があります。
治療結果や予後は
何も変わりませんので
患者様の
さまざまな負担を考えると
即時負荷という
インプラント治療は
これから増えていくと
思います。
なお
画像にある青い矢印の部分には
ジルコニアインレーを
部分的に装着しました。
検査代
CT撮影 ¥12000+税
その他保険負担金かかります
相談料
無料
費用
インプラント 1本 35万円+税
合計 35万円+税
治療期間 3か月