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右上奥歯の骨が薄い部位に人工骨を入れてインプラントを埋入
1、術前診断、治療計画
ご家族の紹介で来院された患者様です。
右上奥歯が1本欠損しており
インプラントを希望です。
20代となれば
治療方法としては2つです。
インプラントまたはブリッジになります。
ブリッジの平均寿命は約8年
インプラントの平均寿命は20年
といわれています。
清掃や両脇の歯への負担などを考えると
インプラントが最善な方法と思います。
CTで確認しますと
上顎洞まで骨の厚みは5ミリです。
一方使用する
スプラインHAインプラントは
長さが10ミリですので、
約5ミリ骨が足りません。
そこで
ダブルソケットという方法で
上顎洞に吸収性人工骨を填入し
同時にインプラントを埋入する方法を選択しました。
2、インプラント1次手術、2次手術
通法通りに局部麻酔を行い
歯肉を切開、剥離し
歯槽骨の2箇所に、上顎洞粘膜を傷つけないように
ESLという器具で直径3ミリの穴をあけます。
そこから吸収性人工骨を入れ
インプラントを埋入しました。
画像1の説明
黄色い丸印にもう一つの穴を開けます。
ここから人工骨を入れる圧力を逃がして
人工骨が入れやすいようにします。
3、被せ物の装着、メンテナンス
骨が足りないため
インプラントを埋入したあと
4ヶ月待ってから、ジルコニアの
被せものを装着しました。
骨の厚みが足りないまたは
骨が柔らかいと骨との結合が
遅くなる場合があります。
このような場合には
感染してない限り骨と結合していきますので
清掃に注意してもうしばらくお待ちください。
この患者様のメンテナンスは
6カ月ごとに行います
担当衛生士が
虫歯の有無、補綴物の破損、
磨き残しのチェックなどを行い
最後にDrが噛み合わせのチェックを行います。
検査代
CT撮影 12000円+税
その他保険負担金がかかります。
相談料
無料
治療費
インプラント1本 35万円+税
期間
4~5か月程度