左上奥歯の入れ歯が気持ち悪くてインプラントブリッジに変更

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左上奥歯の入れ歯が気持ち悪くてインプラントブリッジに変更

1、術前検査、治療計画

埼玉県から治療に通われた患者様です。

最初のきっかけは、私が行っている白鵬のインプラントセミナーを

受講された先生のご紹介です。

主訴は左上奥歯4本を失い

長らく入れ歯をされていました。

患者様はかなり前から右下奥歯にはインプラントが入れてあります。

そのためでしょうか

入れ歯は違和感が強く、噛む力が弱く、しっかり噛みたいという

希望がありましたが、

左上奥歯はインプラントを入れるだけの骨が薄く、

手術の難易度が高く

インプラントは難しいと聞いていたと

カウンセリング時にお話されていました。

1時間ほどいろいろとお話を伺い、CT撮影を行いました。

前医の診断通り、上顎の骨に厚みがありません。

このようなばあいには

通常副鼻腔(歯科では上顎洞といいます。)内に

人工骨をいれるのですが、

この症例では

インプラントの入れる方向によっては

上顎洞に骨をいれなくてもできることがわかりました。

なるべく、煩雑な手順を踏まずに、

シンプルに手術を行ったほうが

手術時間は短くなり、患者様の負担も減ります。

さらには成功率も上がりますので、

人工骨を使用しないで、インプラントを埋入する方法を

選択しました。

次に

インプラントを何本入れるのかという選択です。

患者様は4本歯を失っています。

1本ずつ合計4本インプラントをいれるのは、

インプラントを入れすぎです。

顎の骨が大きく、噛む力が強い場合には

▲4本のインプラントを入れる

▲太いインプラントを入れる

▲なるべく長いインプラントを入れる

等の対応を致しますが

通常は

4本の被せものを支えるには3本が

適切と考えます。

かみ合わせる歯が入れ歯には

自分の歯より噛む力は強くありませんので

2本のインプラントでも可能だと思いますが、

その点は患者様にそのリスクをお話し

ご了解して頂くことが大切です。

今回の症例は

スプラインHAインプラントを3本埋入し

4本の被せものがつながった

ブリッジを作ることに致しました。

 

 

 

 

 

 

 

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2、インプラント1次手術、2次手術

静脈内鎮静法で

インプラント手術を行いました。

埋入部位は左上4番、5番そして7番に3本です。

あらかじめ診断用模型で被せものの形を作製し、

それをもとにインプラントの位置を決定しておけば、

実際のインプラント手術の際にスムーズに

埋入を終えることが可能となります。

 

 

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3、被せものの装着、メンテナンス

インプラントを埋入後

4か月間のの治癒期間(骨とインプラントが結合する期間)を

順調に経過しましたので、被せものの製作に移り

約1カ月後にジルコニアでできた被せものを装着しました。

現在は金属を使用せず、主にジルコニアで被せものを

製作するようになりました。

その理由は

▲歯ぐきとの馴染みに優れています.。

▲セラミックの欠点である破折のリスクがほとんどありません。

▲歯垢(プラーク)がつきにくい

などが挙げられます。

さらに

被せものは接着材を使用せず、ネジで固定しますので、

(ネジの穴は合成樹脂で埋めます)

インプラント周囲炎になりにくいという利点もあります。

検査代

CT撮影 12000円+税

その他保険負担金がかかります。

相談料

無料

治療費

インプラント1本 (35万円+税)×3

105万+税

ダミー1本 

15万円+税

静脈内鎮静法

6万円+税

合計

126万円+税

期間

6~7か月程度

 

 

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