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歯茎を切開しないフラップレスによるインプラント埋入の注意点
インプラント埋入は状況においていろいろな治療方法があります。そ
のなかにフラップレス埋入という埋入方法があります。歯茎を切開し
ないでインプラントを埋入する方法でその利点としては痛みや術後の
腫れがほとんどないというもので、その分手術時間が短いなどがあり
ます。現時点ではインプラント手術にはCT装置は必須なもので、それ
だけでなく様々なシュミレーションソフトの開発されて、術前の顎骨
の形状、下顎神経、オトガイ神経、オトガイ孔、鼻腔、上顎洞など
いろいろな重要な組織の位置が正確に把握できるので、より安心で安
全なインプラント治療を提供することができます。そのためにフラッ
プレス(歯茎を切開しない)インプラント埋入という術式が可能とな
ってきていると思いますが、注意しなければならないことがあります
。それは歯茎を切開しないので、インプラントの深さがわかりにくい
ということがあります。インプラントは骨の中に入れるのですが、
歯茎の厚さによって骨の中に入れるインプラントの深さを調整する必
要あるのですが、歯茎を切開しないので歯茎の厚みがわからないので
、どこまでインプラントを入れていいのかわかりづらいのです。です
からインプラントが浅すぎるとインプラント周囲炎に罹患するリスク
が高くなりますし、深く入れすぎると神経を損傷する危険性大きくな
ります。ですから当クリニックでは極力行わず、埋入する骨の状態を
確認できるように、必要最低限の歯茎を切開、剥離を行っています。
1、術前
オレンジの矢印の部分にインプラントを埋入。1か月以上前に抜歯してあ
りますので、歯茎で閉じています。
2,術後
歯茎を切開せずインプラントを埋入しましたので、ほぼ出血はありませ
ん。