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上顎の奥歯の骨が薄くインプラントを入れるには、骨を作ってからと診断を受けた方は是非見てください
上顎の奥歯にインプラントを希望しているものの、骨が薄くインプラ
ントを埋入するには、上顎洞に骨を作ってからと診断を受けた方も多
いと思います。上顎左右の眼球の下にある空洞です。蓄膿症になると
この部位が炎症します。骨が薄いと埋入するインプラントがその骨の
中に納まることができないので、収まり切れない分だけ上顎洞に中に
インプラントが突き出ることになりますので、その足りない分だけあ
らかじめ上顎洞のなかに人工骨または自身の骨を使い骨をつくること
になります。この方法を骨を入れる部位に違いによりサイナスリフト
やソケットリフトといいます。この二つの方法は従来からゴールド
スタンダードの治療法ですが、いろいろは欠点もあります。特にサイ
ナスリフトはソケットリフトとくらべて手術部位が大きいため、術後
の腫れや痛みが大きくなります。また骨は上顎洞の骨とシュナイダー
膜(卵の殻の内側についている膜とほぼ同じ厚みです)の間に填入す
るために、そのシュナイダー膜が歯周病や根尖病巣の為その膜の性状
が劣化している場合には、膜が破裂し人工骨が上顎洞全体に飛散する
ことになり、このような状態になると急性副鼻腔炎を発症し、数か月
後に再度サイナスリフトやソケットリフトを行うことになります。
当クリニックでも長年この方法を行ってきましたが、ショートタイプ
のエクストラワイドインプラントの開発により治療方法は大きく変わ
りました。すでに当クリニックでは500本以上にこの方法で治療を
行い良好に経過しています。また歯科専門雑誌にも多くの症例が記載
され安全性が担保されています。