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上の顎の中央に大きな口蓋隆起がある患者様のインプラントの設計はどうするのでしょうか?
上顎にインプラント治療を希望されて来院された患者様です。上の顎
の中央部に大きくコブのようになった歯茎の塊があります。これは口
蓋隆起といいまして、元々は無かったのですが噛む力に押されて徐々
に骨が隆起をしてきた状態で噛む力が強い患者様の特徴です。筋トレ
をして筋肉が厚くなるようなものですが、今回の症例ではどのような
設計になるかといいますと、この口蓋隆起を除去する(歯茎を剥離し
て骨が平らになるよう削合します。)ことができれば通常通りの総入
れ歯(赤いラインところまで歯茎を伸ばす)を作ることができますが
、患者様は口蓋隆起を除去する手術は受けたくないというご希望があ
りましたので、この口蓋隆起の上に入れ歯を作ることは出来ません。
そのために入れ歯を緑の線に合わせて作ることになります。ただイン
プラントを使わないと入れ歯は安定しませんのでうまく食事をするこ
とができません。インプラントを7本~8本埋入して固定式のブリッジ
にするか、またはインプラントを4本~6本埋入してインプラントオー
バーデンチャーを装着する2通りです。患者様はインプラントオーバ
ーデンチャーを選択されました。治療の続きはまた後日報告する予定
です。