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なぜ私がHAインプラントを好むのか?
なぜ私はチタンインプラントではなく
HAインプラントを好むかお話します。
横須賀市内にも多くの先生方がインプラント治療を
行っています。
おそらくその9割がチタンインプラントを使っています。
メーカーはそれぞれ異なりますが、材質は同じチタンです。
チタンインプラントは
硬い骨に相性がいいのです。
(詳しく説明するのは今回省きます)
最初にチタンインプラントが開発されました。
どのような症例に使われたかというと
総入れ歯を安定させる症例などに使われました。
その後チタンインプラントは
柔らかい骨の部分や歯があり抜いた直後に入れる等
様々な広い範囲に使われるようになっていきました。
すると
硬い骨に入れるのとは異なり
うまく骨とつかないことや非常に時間がかかるようになりました。
つまりそのような部位にはチタンインプラントとの
相性が良くないのです。
そしてチタンインプラントに遅れて
HAインプラントが登場してきました。
つまり
HAインプラントはチタンインプラントより後発です。
(HAインプラントの開発者はなんと日本人ですよ。)
HAインプラントは
チタンインプラントが苦手にしていた
柔らかい骨や歯があり抜いた直後にインプラントを
入れる症例には相性が良いのです。
なぜかというと
これはHAインプラントはチタンインプラントの周りに
50ミクロンのハイドロキシアパタイトがコーティングして
あるのですが、そのハイドロキシアパタイトが
大きく関与しているのです。
私はなるべく痛みや腫れを少なくして
インプラント治療をしていきたいと
常々考えています。
(誰でも自分がインプラント治療を受けようと思えば
同じように考えると思いますよ。)
長く治療期間がかかることは
患者様の日常生活に影響を与えます。
接客等の仕事をされている方等は
前歯のインプラントは気になるものです。
特に高齢の患者様にとっては
食べることは健康を維持するのに
非常に大事なことです。
つまり命に直結するぐらい大きなことです。
このような文面ですと
チタンインプラントがHAインプラントより
劣っていると思われるかもしれませんが
決してそのようなことではありません。
すべて患者様の顎の骨は
違いますので、
適材適所で二つのインプラントを
使い分けることが大切です。
これは患者様に余計な負担をかけないことになります。
私も硬い骨にはチタンインプラントを使用しますが
それ以外はHAインプラントを使います。
使い分け
それは歯科医師の経験に
大きく左右されるのです。