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最近の治療相談で気になりました「抜歯した部分の骨が成熟するまで待ってからインプラントをする予定です」のリスクとは
最近インプラントで御相談に来院された患者様からたびたび聞い
た言葉に「インプラントを計画しているのですが、抜歯をしてそ
の部分の骨が成熟するのを待ってからインプラントをしましょう
う」と説明を受けたということです。これは専門用語で抜歯待時
埋入を意味しています。抜歯をして歯茎が治ってからインプラン
トを行うことを示していますが、この方法は従来からあります。
抜歯即時で症例によってはインプラント埋入予定部位から出血し
理想的な位置にインプラントを埋入できない場合とか、神経に非
常に近い場合などにはとても安全確実は1つの方法といえますが
、すべての症例に適しているわけではありません。抜歯した歯の
部分の治療をこの前の患者では6か月待っていると伺いましたが
、骨の厚みが薄い前歯などではインプラントの埋入に必要な骨が
吸収しなくなってしまうこともしばしばあります。つまり待って
いることでインプラントの埋入が困難になる、神経まで近くなり
神経に触れるなど逆に手術を難しくしてしまうこともありますの
で、インプラントの経験が豊富で専門医を受診することをお勧め
します。
