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右下奥歯を1本のみ残し、インプラントで上下ブリッジを装着した症例(10年経過症例)
1、インプラント埋入前
上下の歯がほぼ歯周病が進んだ状態の患者様です。歯茎が腫れて画像
でも赤黒く見えると思います。歯周病でもインプラントはできます
か?というご質問を頂きます。インプラントはできるのですがその歯
周病がお口の中で限局しているのか、または広範囲に広がっているか
によって対応は異なります。インプラントは人工物ですが歯周病菌に
感染します。ですからインプラントを埋入する場合にはなるべくお口
の中の歯周病菌の数を減らしたほうがインプラントが感染するリスク
が少なくなりますので、歯周病の歯が多い程抜歯する歯が多くなり、
インプラントを埋入する数も多くなります。時折他院で埋入した症例
では進行した歯周病のすぐ隣にインプラントが埋入してあるケースも
ありますが、すごくリスクが高いといえます。歯をこれ以上抜歯した
くないという患者様のお気持ちも尊重しながらも、やはりインプラン
トを埋入させていただいた以上長く良好な状態を保つためには、抜歯
しなければならないことをご理解ください。今回の症例では歯周病が
ほぼお口全体にありましたので、右下奥歯1本のみ残しすべてを抜歯
し上顎には7本 下顎には6本のインプラントを埋入した症例です。
2、インプラント埋入後
歯周病の歯を抜歯することで歯茎の色も改善しています。
10年という長い期間良好な状態を維持するためには、患者様のセルフケ
アと定期的なメンテナンスの受診に支えらえています。