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インプラントの被せ物の材料であるジルコニアセラミックの特徴について
こんばんは。
ここ2週間ほど、11月にインプラントの資格試験を受けるために木曜
日と日曜日はクリニックにこもり資料作りに追われていましたので、
ブログを更新する時間は全くありませんでしたが、6月8日締め切り
日に何とか提出することができました。日本での1次審査を通ればド
イツで受験できるのですが果たしてどうなりますでしょうか?
さて今回の症例は上顎に6本下顎に6本インプラントを15年以上前に
入れさせていただいた患者様です。いつも大変口腔清掃が素晴らしく
歯茎の腫れはありませんので、埋入したすべてのインプランントも
全く炎症がありません。日々のセルフケアの重要性を感じます。
患者様の口腔内には上下インプラントの被せ物が入っていますが
上下の被せ物の材料が違います。口腔内写真ではわかりづらいのです
が上顎がメタルボンドで下顎はジルコニアセラミックです。上顎はメ
タル(金属)とセラミックの2重構造で下顎はジルコニアセラミック単
体です。現在ではメタルレスですからジルコニアセラミックが主流で
すので、その前はメタルボンドが主流でした。両者の違いのひとつは
プラークの付着の違いで、ジルコニアのほうが付着しにくいといわれ
ています。またもう1点は重さです。メタルを使用しないために約半分
の重さです。ただ実際には重いといわれてメタルボンドをジルコニア
セラミックに変えた患者様はおりません。もう一つあります。黄色い
丸印の部分は通常「ガム付き」といわれています。歯周病や長い間
入れ歯をされていますと、歯茎が痩せますのでその失われた歯茎を
作りその上に歯を並べてあります。この歯茎を作らないと上唇が下が
り皺ができてしまいます。
上顎の被せ物
下顎の被せ物