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(レントゲン画像で説明)上の奥歯の骨がなくなっても、骨を移植せずインプラン埋入できるエクストラワイドのショートインプラント
上の奥歯の骨は歯周病や歯根破折によりその歯の周りの骨は吸収して
いきます。そしてそのまま放置しておくといずれは副鼻腔とつながり
ます。同じことの繰り返しになりますが通常は副鼻腔と口腔は顎の骨
で仕切られていますが、炎症が進むと仕切り役の骨がなくなってしま
います。そうなるとすぐにはインプラントを埋入することは出来ませ
ん。仕切り役の骨の再生を待つことになります。1~2ミリの骨の再生
を個人差がありますが抜歯後数か月待つことでその再生ができます。
その後インプラントを埋入することになります。当クリニックで使用
しているエクストラワイドのショートインプラントは人工骨はいっさ
い使用しないので、安全にインプラントを埋入することができます。
通常は人工骨を使用しそのあとにインプラントを埋入するのですが、
エクストラワイドのショートインプラントはその必要がありません。
そのためにソケットリフトやサイナスリフトなどの副鼻腔内に人工骨
を填入する処置は必要ありません。
1、歯周病で歯の周りの骨が吸収し副鼻腔と口腔内を仕切る骨が
なくなっています。(赤い丸印)
歯周病が大きく進み歯の周りには骨は全くなくなり、なんとか
歯茎で歯を支えている状態です。
2,人工骨を使用せず骨が再生されインプラントが埋入できた状態
人工骨やそれに準する薬剤は使用していません。感染源である歯
を抜歯し、数か月間骨の再生を待ちます。ただしこの間の骨の再
生量は1~2mm程度しか期待できません。ただこれだけ再生すれ
ば、あとはエクストラワイドのショートインプラントを埋入する
ことで、副鼻腔内に骨が再生してきますが、骨の再生量と時間に
は個人差があります。今までは上の奥歯に骨がなければ骨を足す
処置が行われてきましたが、現在では人工骨を前もってまたは
インプラントの埋入と同時に填入するということはしなくても
安全にインプラントを埋入できるようになっています。