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右上前歯を4本抜歯しインプラントを埋入し即時荷重を行い、ジルコニアセラミックのインプラントブリッジを装着した症例
1、インプラント埋入前
糸切り歯(犬歯)が顎の骨の大きさや乳歯から永久歯に生え変わるタ
イミングのズレで赤い矢印のように歯が並びきれずに内側に犬歯がは
えてくることがあります。このよう状況が続くと歯ブラシで十分に清
掃することが難しくなります。患者様も定期的にメンテナンスを受け
られて少しでも歯を長持ちするようブラッシングされていましたが、
赤い矢印の犬歯を含めて4本の歯を抜歯するようになりました。4本の
抜歯にはなりましたが、2本のインプラントを埋入し3歯つながった
インプラントブリッジで対応することにしました。
2,抜歯とインプラント埋入
日本人の前歯の骨は欧米人と比較して薄いです。そのために抜歯をし
て歯茎の治癒を待ってからインプラントを埋入すると、歯茎の治癒を
待っている数か月の間に薄い骨は吸収しインプラントを埋入しよう
としても埋入することができなくなります。そのためにいったん骨を
再生する処置が必要となってくるのです。骨を再生は必ずしも予定通
りにできるわけではありません。また上の前歯は審美が重要ですので
非常に繊細な技術が要求されます。大事なのは骨の吸収を起こす前に
インプラントを埋入することが大切です。骨が吸収し骨が少ないまた
は足りない状況ではインプラントを正しい位置に埋入することは出来
なくなるリスクが高くなります。特にインプラントの前歯に審美的に
優れた被せ物が入れるためにはインプラントの埋入位置、方向、深さ
等が大きく影響し、インプラントの埋入のズレはそのままインプラン
トの被せ物の審美性に直結します。
3、前歯の仮歯の状況
インプラント手術後7日目の状態です。
4、ジルコニアセラミックでできたインプラントブリッジの完成
CT撮影 ¥12000+税
その他保険負担金かかります
相談料 無料
費用
インプラント 1本 35万円+税
ダミー 1本 15万円+税
合計 85万円+税
治療期間 4か月