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抜歯を行いその日のうちにインプラントが入り、そのインプラントに土台を装着し仮歯が入る即時荷重インプラント埋入
これからご説明す治療方法はすべての症例にできるものではありませ
んし、インプラント治療を行う部位や咬む力の強さによっては仮歯を
いれないほうが適切な場合がありますことを了解ください。今回の症
例は上の前歯です。このような部位では従来ならば抜歯をして歯茎が
固まるまで入れ歯を装着していただきます。そして抜歯後2~3か月後
にインプラントを埋入するという治療手順を踏んでいくいきます。そ
の間患者様は入れ歯を装着し続けることになります。ところが即時荷
重インプラント埋入という治療方法では抜歯を行い同時にインプラン
トを埋入し、そのインプラントに土台(アバット)を取り付けその土
台に仮歯を取り付け、インプラント手術を行った日に仮歯が入った状
態で治療が終了します。もちろんインプラントがしっかりと固まる2
か月は硬い食べ物は食べることは出来ませんが、ごはん程度の方さな
ら噛むことができます。しかしこの方法は噛む力の強さ、インプラン
トを埋入する部位等により仮歯を入れることが必ずしも適切とはいえ
ないことがあり、その場合には仮歯を入れません。しかし今回の症例
はインプラントが上の前歯の部分であること、左右奥歯がしっかり噛
んでいること、上下前歯の咬み合わせ状態などから即時荷重が可能と
判断しました。インプラントの型取り(当クリニックではインプラン
トの型取りは99%光学印象を行っています。)は個人差はありますが
ほぼ2か月後に行います。従来の治療方法から大きく変わり、インプ
ラント治療期間中の患者様のQOL(生活の質)が以前よりも下がるこ
とがなくなりました。