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上の顎に8本のインプラントを埋入し入れ歯から固定式のインプラントブリッジで治療を終えた症例
1、インプラント埋入前
上顎総入れ歯の患者様がインプラント治療の相談に来院されました。
希望としては取り外し式の入れ歯から固定式のブリッジにインプラン
トを使って被せ物を変更したいという内容です。長年入れ歯をされて
いたため歯茎がかなり痩せているようにみえました。早速CTで骨の状
況を確認したところ想像以上に骨の吸収は進んでいましたので、通常
はインプラントを多くても7本ですが、1本追加して8本としました。
先日のインプラントの治療談においても「上の顎は骨が少ないので
入れ歯しかない」とか「インプラントの本数は失った歯の数と同じに
する」などレントゲンの診断や誤った治療方法を多く耳にする機会が
あり、必ずインプラントの診断、治療方法はCTが完備している専門医
に相談されるべきだと思います。今回の症例に戻りますが、このよう
に多くのインプラントを埋入する症例では、治療期間中のQOL(生活
の質)を下げないように様々な配慮は致しますが、食事が摂取しずら
くなる、入れ歯が落ちやすくなる、入れ歯が歯茎にあたるなど、患者
様のお口の状況によって異なるものの、生じることを避けることは出
来ません。そのことを十分ご理解の上治療に進んでください。