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上顎にある部分入れ歯を支える歯を全て抜歯し、インプラントを7本埋入しインプラントブリッジを装着した症例
上下顎には部分入れ歯が入っていますが、その入れ歯を支えている歯
が動揺が大きくなり入れ歯が外れやすくなっている状態で、しっかり
と食べ物を噛むことができない状態でインプラント治療の相談にお越
しになりました。このような状態では下顎も気にはなるとは思います
が、まずは上顎のインプランㇳ治療を優先するのがセオリーとなって
います。上顎は下顎の力を受けるためにインプラントをブリッジで治
療を行うことが理想です。インプラントで義歯を安定させるインプラ
ントオーバーデンチャーという方法もありますが、インプラントブリ
ッジと比較して治療結果があまりよくないというデータもあり、イン
プラントオーバーデンチャーを取り扱わないクリニックもあるくらい
です。当クリニックでは治療の選択肢をなるべく広げたいという理由
で扱っていますが、手術前の治療相談で十分に両者の利点、欠点を説
明し十分ご納得いただいてから治療を行うことにしています。今回の
症例ではしっかりと硬い食べ物を食べたいという理由もあってインプ
ラントブリッジで行うことにしました。インプラントブリッジの場合
インプラントを何本埋入する必要があるのか御質問を頂きます。
顎が大きく咬む力が強いために7本のインプラントで12本の歯を装着
できるように治療設計を立てました。あと下顎については保存ができ
ない歯は抜歯を行い部分入れ歯を作ることにし本格的な治療は上顎の
インプラントブリッジの治療後に行う予定です。
1、インプラント埋入前
2,アバット(土台)の取り付け
埋入した7本のインプラントがすべて骨と結合したことを確認し、光学
印象を行いアバットを取り付けます。
3、ジルコニアセラミックで製作したインプラントブリッジの完成
色の白い歯の下にピンク色の歯茎がついています。これは歯茎が痩せ
てしまい、そのまま製作すると歯が長くなってしまうので、上下の歯
の長さのバランスを取るために、さらには歯茎が痩せているため、ピ
ンク色の歯茎を付けないと上唇がへこみ口元の審美性を大きく損ねる
可能性もあるからです。