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先生性欠損している左上前歯をインプラント、その隣をラミネートべニアで治療した症例
1、術前
左上前歯（黄色い矢印）が先天性欠損（生まれつき歯が足りない状
態）している患者様がそこにインプラントを埋入できるかご相談に来
院されました。CT撮影して骨の状況を確認したところインプラントを
するにはにはほんのわずかですが隙間が不足していたために左右の歯
を虫歯にならない程度のわずかな量を削らせていただくことを了承し
てもらいました。また赤い矢印の隣の歯は正面から見るとやや斜めに
傾斜しています。先生性欠損の影響と思われますが真ん中の歯ですの
で一番目立つ歯であることは間違いありません。ただ患者様は1回も
治療を受けていない綺麗な歯であるために、できるだけ歯を削ること
はしたいないというご希望が強く、患者様といろいろと相談した結果
ラミネートべニアで対応させていただくことになりました。ラミネー
トべニアとは歯の外側の部分だけエナメル質を1.0ミリ弱削ります。
そしてその部分にセラミックで製作した被せ物をセメントで接着する
ものです。ラミネートべニアは歯の裏側は何もいじりませんので、ク
ラウンのように歯を全周削りませんので、歯に対する侵襲は少ないで
すが、クラウンと比べて歯と被せ物との接着力は異なりますので、
ラミネートべニアが外れやすいのが欠点となります。そのあたりを
十分にご理解いただきましたので、ラミネートべニアで対応いたしま
した。
