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10年前に噛む力が強い患者様の下顎一番奥に入れたインプラントのかぶせ物のどのように変わったか?
右下奥歯にインプラントを埋入した患者様です。黄色矢印は2012年9
月にセラミックで制作したインプラントのかぶせ物です。そしてもう
一つの画像は2023年3月時点の口腔内です。セラミックの部分が大き
くすり減って歯その物の形状もかなり変わってしまっています。患者
様に再製するかうかがっても一番奥ですから見えないし噛むことにつ
いても全く不自由がないのでこのままでいいということでメンテナン
スをしながら経過を見ています。顎の骨の中に入っているインプラン
トはその周りの骨の吸収もなく良好な経過を示しています。インプ
ラントを埋入した部位やインプラントのかぶせ物の高さなど様々な条
件により異なりますが、このようにすり減ってしまうことがあります
が、このようなことは天然歯でも常に起こっいる現象で、歯も長年使
用しているといろいろなところがすり減ってきます。高い治療費を払
いこのようになってしまい残念と思われるかもしれませんが、別に見
方をすればすり減ることでその患者様の口腔内によりフィットしてい
るとも考えられ、そのためにそれを支えているインプラントが良好な
状態を維持しているとも考えられます。