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幅がワイドなショートインプラントとは?
ショートインプラントの定義はありませんが、一般的には
長さ8ミリ以下のインプラントを指しています。今までは
長さ10ミリ以上のインプラントと比べて、治療結果があまり
よくないと思われていましたが、現在では両者とも同程度であると
認識されてます。特に日本人の場合には顎が小さく、歯を失い長年
入れ歯をされている患者様の中には、上顎洞や下顎神経に近接してい
る症例も少なくありません。従来から人工的に骨を再生する方法で
いったん骨を再生しインプラントを埋入してきましたが、その方法
が必ずいい結果をもたらすことにはなりません。また上顎洞炎や
神経麻痺などのリスクも高くなります。そのために長さ8ミリ以下の
ショートインプラントを臨床で用いることにより、そのリスクを
回避することが可能です。でも「果たして短いインプラントで長持ち
するのかな?」と疑問を持たれる方もいらっしゃると思いますが、
インプラントと骨の結合は幅がワイドになるほど、強固に骨と早期に
結合することができます。
また上の奥歯で骨の厚みが薄い方ではサイナスリフトやソケットリフ
ㇳを用いて再生することはせず、従来の治療時間より短時間に
人工骨をほとんど使用せずインプラントを埋入することができます。
人工骨をほとんど使用しないことで、上顎洞炎の発症のリスクを
抑えることができます。
今回のワイドショートインプラントのサイズは
両者ともに幅7ミリ、長さ7ミリです