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噛む力が強い患者様の右下奥歯に抜歯即時で幅がワイドなショートインプラントを埋入した症例
1、インプラント埋入前
食事中に「ガリっ」と奥歯で音がしたそうです。そのあと噛むと鈍い
痛みがあり来院された患者様です。すぐにCT撮影をしたところ、歯
根の中央に亀裂線が確認されたため保存は不可能とお伝えしたとこ
ろ、インプラント治療を希望されました。今回の症例ではインプラン
トの選択においては以下の点を考慮しました。
⁂噛む力が強い(ブラキサーと呼ばれます)
⁂インプラントは下顎の一番奥歯に埋入する
⁂骨の幅が広い
以上のことから
インプラントには大きな力が加わることが予想されます。
以前はこのような症例では、太さよりもなるべく長いインプラントが
用いられることが多かったのですが、現在では長さではなく幅の
太いインプラントを使用することで、強く咬むことによって懸念され
るインプラント周りの骨の吸収を抑えることが期待できます。
2,抜歯とインプラント埋入
幅8.0ミリ 長さ7ミリのインプラントを埋入。2か月後には被せ物の型
取りの予定です。治療の続きは後日報告します。