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インプラントによくある質問28 骨粗鬆の薬を飲んでいますが、どうしたらいいでしょうか?
骨粗鬆治療薬とは骨粗鬆症や癌の骨転移などに対して
有効な治療薬です。さまざまな骨粗鬆薬の中でも
ビスフォスフォネート系薬剤(以下BP系薬剤)は国内のみならず
海外の治療ガイドラインにおいて、骨粗鬆症治療薬の第一選択薬と
なっています。それぞれ経口用と注射用があり、
主に経口製剤が骨粗鬆症に、注射用製剤が癌の骨転移に
用いられています。歯科領域においては、抜歯後の治癒が遅れて
非常に少ない確率ですが、抜歯部位での顎骨壊死が発生する可能性が
あることがわかっています。そのためインプラント埋入においても
抜歯と同時の即時埋入は避け、抜歯待時埋入を行うなどの
リスクを回避したインプラント治療が必要となる場合があります。
さらには骨粗鬆症を服用した期間も3年を目安として、それ以上
長く服用されているときは、3か月間の休薬後にインプラント手術を
行う場合もあります。患者様には骨粗鬆症のお薬を服用されている
場合には、必ずお伝えしていただくようお願い致します。